公開日:2017/05/19 最終更新日:2017/06/14

頭皮に優しいシャンプーはどう選ぶ?いいシャンプーの条件とは

あなたは何を基準にシャンプーを選んでいますか? アミノ酸系やノンシリコンがいい、などといわれていますが、それはなぜなのでしょうか。サロンのおすすめや口コミの評価だけでなく、本当に自分に合う頭皮に優しいシャンプーを選んでみませんか?

シャンプーの材料で知っておきたいこと

シャンプーの「界面活性剤」って何?

「界面活性剤」は、水にも油にも良くなじむ性質をもっています。そのため、水と油のつなぎ役としてあらゆる洗浄剤に活用されていて、シャンプーにも配合されています。シャンプーにも含まれている界面活性剤によって、地肌や髪についている皮脂汚れは剥がれてお湯で流れやすくなり、再び髪に付かなくなるのです。ちなみに、石けんも界面活性剤に含まれます。

「界面活性剤は良くないもの」という認識のかたもいらっしゃるようですが、そうではなくて「どの界面活性剤を選ぶのか?」が大切です。ですからシャンプーを選ぶ際にも、配合されている界面活性剤に注目すると、それも重要な目安になります。

ほとんどが「合成界面活性剤」配合

界面活性剤は、天然界面活性剤(天然物)を除いて、ほとんどが「合成界面活性剤」です。合成界面活性剤は「天然由来」と「石油由来」のものに分けられます。

  • 天然由来:石けん系、アミノ酸系、脂肪酸エステル系
  • 石油由来;高級アルコール系(一部を除く)、石油系

後者の「石油由来」グループの界面活性剤は、やや刺激が強い傾向があります。市販されているシャンプーは「高級アルコール系」のものが多くなっています。

石油由来の高級アルコール(分子に含まれる炭素数が多いアルコール)を原料とした界面活性剤を使用しています。泡立ちが良く、ほどよい洗浄力なので、頭皮や髪に合えば使いやすいでしょう。

天然由来の代表、石けん系・アミノ酸系

自然志向の方に好まれる「石けん系シャンプー」は、アルカリ性で洗浄力が強く、皮脂を洗い流し過ぎる傾向があります。健康な髪は弱酸性なので、アルカリ性の石けん系シャンプーで洗うと、キューティクルが開いて髪が傷みやすくなります。また、水道水に含まれる金属と石けん系シャンプーが結合すると石けんカスが出て、フケのようなものが髪についてしまうこともあるので、使いこなすのにコツが必要です。

一方「アミノ酸系シャンプー」は天然由来の「高級脂肪酸」にアミノ酸を反応させて作られた界面活性剤が配合されています。石けん系シャンプーと比べて刺激が少なく頭皮にも優しいので、よくサロンでも使われています。頭皮や肌の弱い方や乾燥しやすい髪質の方などにはオススメですが、洗浄力が弱めなので、しっかり洗いたい人にはあまり向かないでしょう。

シャンプーの選び方における3つの誤解

アミノ酸系シャンプーが安心でベストなの?

高級アルコール系、石けん系、アミノ酸系という3種類のシャンプーについてご説明しました。この中では、一般的には「アミノ酸系シャンプー」が低刺激で頭皮に優しいといわれています。「アミノ酸系がいい」という説は、耳にしたことがある人も多いでしょう。確かに、頭皮が敏感なときには、アミノ酸系を選ぶと安心です。

ただし、アミノ酸系シャンプーも、界面活性剤以外にさまざまな成分が配合されています。シャンプーとの相性は、実際に数日使ってみないと、自分に合っているかはわからないでしょう。大切なのは、一般的にいいといわれていることではなく、ご自身の頭皮や髪質などに合ったシャンプーを選ぶこと。肌や体質のように、頭皮の状態も人によって、あるいは季節によって違うのです。

ノンシリコンのシャンプーじゃないとダメ?

シャンプーに入っているシリコンの役割は、髪のコーティングです。手触りがよくなり、熱や摩擦から髪を守るといった利点があります。リンスやコンディショナーを含め、髪にシリコンを使用しなければ、手触りがキシキシしたりドライヤーのダメージを受けやすくなります。ただし、ノンシリコンでも別のコーティング剤が用いられていることもあります。

「シリコンが頭皮を傷めたり、毛穴に詰まったりする」といわれることがありますが、シリコンが頭皮や皮膚上で化学変化を起こすという事例は、今のところないそうです。また、シリコンのコーティングはネット状になっているので、シリコンで毛穴が詰まるという可能性も低いでしょう。髪をコーティングしないノンシリコンシャンプーは、自然な洗い上がりが好みの人向きです。

同じシャンプーを使い続けるべき?

自分に合っているシャンプーが決まっている人は、ずっと同じシャンプーを使い続けている人が多いでしょう。ただし、もしシャンプーを使い始めた頃ほど髪の調子が良くないと感じた場合は、しばらく別のシャンプーに切り替えてからもう一度戻ると髪に刺激となって、また効果的だと感じられることもあります。同じシャンプーを使い続けることにこだわらない方が、ベストな状態でいられる場合が多いのです。

同じブランドでも乾燥しやすいシーズンはしっとりタイプのライン、梅雨の時期はサラサラタイプのラインにする、汗のかきやすい季節は洗浄力が強めのシャンプーに切り替えるなど、シーズンによって変えながらサイクルを作るのもいいでしょう。

頭皮の状態によるシャンプー選び

フケが出てかゆみを感じたりするとき

フケが出てかゆみを感じているときは、乾燥したフケが出るなら、使っているシャンプーの洗浄力が強く、皮脂をとり過ぎて頭皮が乾燥しているのかもしれません。一方、油っぽいフケが出る人は「サラサラ系」「スカルプ」とうたっているシャンプーに切り替えてみましょう。

また、シャンプーを変えたときにフケやかゆみが出始めた場合は、元のシャンプーに戻して様子を見ましょう。フケ防止でおすすめなのが「ジンクピリチオン」「甘草エキス」などの成分。フケ・かゆみを防いだり、改善されたりする働きがあります。また、かゆみを抑えるためにメントール配合のシャンプーを使うのもいいでしょう。

頭皮が敏感肌になって困っているとき

頭皮も顔の肌と同様に、敏感になっているときはバリア機能を妨げないことが大切です。バリア機能とは、表皮や皮脂膜が適度な潤いを保持し、外部からの刺激を妨げる働きのこと。

こういう場合はできるだけ刺激の少ないものを使いたいので、アミノ酸系シャンプーがおすすめです。落ち着くまではベビー用のシャンプーを使うのもいいでしょう。そしてシャンプーをした後は、髪や頭皮をしっとりさせるタイプのトリートメントを使うのもおすすめです。

もし頭皮から血が出たり、かゆみがひどい場合は、早めに皮膚科の医師に相談してください。アトピー性皮膚炎などがある方は、医師に使用したいシャンプーを見せながら相談するといいですね。

カラーやパーマの後のシャンプーは

カラーリングをしたりパーマをかけたりすると、髪は本来の弱酸性からアルカリ性に変化します。そんなときには、髪を弱酸性に戻す努力をしましょう。「弱酸性」の表示があるシャンプーや「パーマ・カラーリング用」のシャンプーを選ぶのもいいでしょう。

また、パーマの種類によっては、髪が硬くキューティクルがはがれやすくなっています。見た目にはわからなくても、髪は傷んで頭皮にも負担がかかっている可能性があります。シャンプーするときは、いつも以上に髪や頭皮をいたわりましょう。シャンプーは指の腹で頭皮をマッサージするように、優しく丁寧に。

また、ドライヤーが負担になりそうだからと長時間髪を濡れたままにするのは、髪にも頭皮にも良くありませんので、適度な風圧できちんと乾かしましょう。

頭皮に優しいシャンプーを選びたい!

  • 刺激が弱いシャンプーがいい場合は、アミノ酸系シャンプーを
  • 石けん系シャンプーは、洗浄力が強いので、汚れをしっかり洗いたいときに
  • 高級アルコール系シャンプーは、ほどよい洗浄力で使いやすい
  • 季節や状況によってはシャンプーを使い分ける

シャンプーを選ぶときは、季節や状況をかんがみて、そのときの自分に合ったものにしましょう。

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