公開日:2017/05/12 最終更新日:2017/06/12

これって骨粗鬆症なの?病院は何科で診てもらうのか

「骨粗鬆症」についてご存知でしょうか。骨がもろくなる、女性がかかりやすい病気といった情報を耳にしますが、実際にどんな症状があれば骨粗鬆症なのでしょうか。今回は、骨粗鬆症の症状、診察を受けるには何科に行けばいいのか、などについてお伝えします。

骨粗鬆症という病気について知ろう!

骨粗鬆症って、骨がどうなる病気なの?

骨粗鬆症とは、骨代謝のバランスが崩れ、骨の内部がスカスカになり「す」が入ったような状態(古くなった大根の内部のようなイメージ)になる病気です。骨粗鬆症と診断されるのは、骨量が7〜8割になってしまって、骨折しやすくなっているような状態のとき。

人の骨は「18歳以降、徐々に減り、弱い構造になっていく」といわれています。骨粗鬆症は、骨代謝や栄養のバランスが崩れやすい「高齢者」に多く見られる病気です。しかし、若い世代であっても、ダイエットや忙しさによる栄養不足・運動不足などの生活習慣によって、骨代謝が悪化し、骨粗鬆症にかかってしまう可能性もあります。また、骨粗鬆症は、特に女性がかかりやすい病気だといわれています。

「まだ若いから自分は骨粗鬆症には縁がなさそう」と思っている方も、予防のためにも骨粗鬆症について知っておいたほうがいいでしょう。

これは骨粗鬆症? 骨粗鬆症の具体的な症状

骨粗鬆症は「静かな病気」と呼ばれていて、自覚のないうちに少しずつ進行していきます。ちょっとしたことでよく骨折をしたり、背中や腰が曲がってきたり、ということで自覚するようになったときには、すでにかなり骨粗鬆症が進行している恐れがあります。

こうした明確な自覚症状の前に「これって骨粗鬆症?」と違和感を感じる、以下のような予兆があります。

  • 立ち上がるとき、重い物を持つときに、背中、腰などがとても痛む
  • 背中を下にすると、眠りにくいと感じる
  • 身長を測ると、以前より縮んでいる

この中の「重いものを持つとき痛みがある」というのは、場合によっては脊椎の骨に「す」が入って、つぶれる状態の骨折をしていることもあるようです。また、骨粗鬆症が現れやすい部位は、背骨や腰のほか、足の付け根、手首、腕の付け根などの、関節部分が多いようです。

あなたは大丈夫? 骨粗鬆症チェック

自分が骨粗鬆症になりやすい状態かどうか、以下の項目で、体質や生活習慣をチェックしてみましょう。

  • 牛乳、乳製品、小魚など、カルシウム源をあまりとっていない
  • 豆腐や納豆などの大豆製品をあまりとらない
  • たばこを吸う
  • 酒量が多め
  • ふだん外に出たり、体を動かすことが少ない
  • 背中が痛むことがある
  • ちょっとしたことで骨折した経験がある
  • 体格は細身のほうだ
  • 家族に骨粗鬆症の人がいる
  • 糖尿病、あるいは消化管の手術を受けたことがある
  • 歯周病がある
  • ステロイド剤を使用している
  • 月経が不順

当てはまるものがいくつかありましたか? 思い当たる項目が多いほど、骨粗鬆症の危険度がアップします。自分が骨粗鬆症になりやすいかどうか、しっかり把握しておきましょう。また、改善できる生活習慣は、改めるよう努力を始めましょう。

骨粗鬆症で病院にかかる場合について

骨粗鬆症の検査ってどんなもの?

骨粗鬆症の検査には、骨の内部がスカスカになっていないか調べる「骨密度」の測定などがあります。測定する機器は、X線検査や、そのほかにも何種類かがありますが、いずれも痛みもなく、短時間ですむような検査がほとんどです。

さらに、場合によっては骨折の有無を調べることもあります。また、他の病気が骨粗鬆症の原因であると疑われる場合は、血液検査や、尿検査を行うこともあります。糖尿病や腎不全など、別の病気の影響で骨粗鬆症になることがあるからです。

また、生活習慣病ともいわれている骨粗鬆症の診断には、問診も重要な手がかりとなります。診察を受ける前には、自分の病歴や生活習慣(食事、運動など)を説明できるよう整理しておきましょう。

病院では何科で診てもらえばいいの?

骨粗鬆症は、ある年齢になった人を対象に市町村の保健センターや保健所などで、定期健診を行っています。もし、自分で病院に行く場合は、婦人科、整形外科、内科、外科などで、検査や治療を受けられます。骨粗鬆症は、骨だけの治療ではなく、全身の代謝に関係している病気です。この中の何科に行くかは、自分の状況に合わせて選ぶといいでしょう。

月経不順などもある場合は婦人科、背中などの痛みがある場合は整形外科、ほかの病気との連動が疑われる場合は内科へ、といった具合です。もちろん、持病がある人は、まずかかりつけの先生に相談するのが1番いいでしょう。

病院で治療する場合はどんなことをするの?

生活習慣病とされる骨粗鬆症で大切なのは、まず本人が生活習慣を改善し、骨量を増やす努力をすることです。その上で、医師が病状や年齢などによって判断し、薬を処方する場合もあります。痛みが強い場合は、痛み止めも治療に使います。

治療方法については、婦人科、整形外科、内科、外科のどこで診察を受けているかによっても、アプローチが変わってきます。大きな総合病院の場合は、骨粗鬆症が全身の代謝に関係する病気という考え方から、2つ以上の科で診察を行う場合もあります。

骨粗鬆症を予防に必要な3つの基本

予防1:食事の内容に気をつける

骨粗鬆症を予防するためには、やはり食事に気をつけることが大切です。若い女性が骨粗鬆症になる原因として、無理なダイエットが考えられます。きちんとした食事をとることが骨粗鬆症の予防の基本です。特に骨を形成するカルシウムは、栄養素の中で最も不足しがちなだといわれています。カルシウムを多く含む食べ物には、乳製品、大豆製品、小魚、緑黄野菜、海草などがあります。これらをしっかりとりましょう。

ただし、カルシウムばかりをとるような極端な食事にならないよう、バランスのいい食事の中で、カルシウムを多く含む食べ物を意識するといいでしょう。また、カルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」も同時に摂取することが大切です。ビタミンDを多く含む食品としては、しらす干し、イワシの丸干し、身欠きニシンなどが挙げられ、これらの魚に多く含まれています。

予防2:運動をするように心がける

骨を丈夫にして骨粗鬆症を防ぐために、カルシウムの摂取も大切ですが、運動するのも同じくらい大切なことです。幼少期から運動をあまりしてこなかった人は、体格が華奢になりやすく、骨も発達していない可能性があります。そして、今からでも運動をすることで血流をよくすれば、代謝がよくなって骨代謝も活発になります。

また、運動習慣によって運動神経やスポーツのセンスを磨いていけば、日常も転倒によって骨折するようなことが少なくなるでしょう。継続的な運動を習慣づけていけば、中高年になったときも、体の衰えを遅らせることができます。ぜひ、何か自分が楽しんでできる運動を、趣味としてもつことを考えてみてください。

予防3:日光浴をする

あまり知られていないようですが、日光浴も骨粗鬆症に効果的だといわれています。屋外で日光浴をしてビタミンDを作るようにしましょう。

「予防1:食事に気をつける」で、ビタミンDがカルシウムの吸収を助けることをお伝えしました。ビタミンDは食事で摂取するだけでなく、日光を浴びることで、皮膚でも作られるんです。でも女性なら「日光浴なんて、日焼けしちゃうからとんでもない!」と思いますよね。でも大丈夫、おそらく多くの方がイメージするよりずっと少ない時間と量でいいんです。たとえば冬場なら1時間程度、夏なら木陰で30分程度、屋外で過ごすことを目安と考えてください。日焼け止めの使用については、必要以上に強いものを使うと肌に良くないこともあるので、日焼け止めは日常生活用のものを使用しましょう。

まとめ:骨粗鬆症の症状・通院・予防方法

  • 背中や腰が痛む、背が縮むといった症状は、骨粗鬆症の可能性あり
  • 病院では、婦人科、整形外科、内科、外科などで受診が可能
  • 骨粗鬆症は生活習慣病
  • 予防には、食事内容に気をつける・運動をする・日光浴をすることが重要
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