公開日:2017/05/21 最終更新日:2017/07/03

正しく理解を!「妊娠しにくい時期としやすい時期」は●●でわかる

妊娠を希望していないならば、キチンとした避妊は不可欠です。
でも、巷には様々な情報が溢れかえっていて、どれが正しい情報でどれが眉唾モノなのか・・・実にわかりにくいですよね。

そこでこの記事では、正しく理解しておきたい妊娠しやすい時期やしにくい時期、さらには巷で言われている避妊方法についての正しい知識をお伝えします。

今は妊娠を希望しないのであれば、キチンとした知識をもっておきましょう。

妊娠・避妊と排卵日の関係

避妊を考えつつも性行為をするのであれば、妊娠と排卵日の関係について正しい知識を得ておく必要があります。一般的に妊娠の可能性について話題になるときには、「生理が始まってから」の日数を数え、そこから5~10日程度を「危険日」として取り扱う説が有力です。では、本当のところは、どうなのでしょうか?

妊活や妊娠、出産の情報を掲載するイクシルによれば、排卵日の見分けかたには個人差があって、一概に「この日」と言える明確な基準はないのだとか・・・。

生理周期や排卵には個人差が大きく、さらに、排卵が起こるのは、体温が最も下がった日と言い切るわけにもいかないのだそうです。

つまり、ご自身の生理周期を振り返って、「きっとこの日が危険日だわ」と予想したとしても、素人判断で断定してしまうのはとても危ないことなのです。

また、基本的に生理周期が安定している女性でも、ホルモンバランスが乱れていれば排卵日がズレる可能性だってありますから、「生理周期さえチェックすれば、避妊は完璧!」ということは決してないのです。

次に、女性の妊娠と深い関係にある「卵子」の仕組みについて、詳しく見ていきましょう。

そもそも「卵子」ってなに?

「卵子」は言わずもがな、生命の源です。定期的に卵子が排卵されることで、精子と出会い、妊娠に至ります。最近は、女性の結婚年齢の高齢化や、医療技術の発達などにより、「卵子」の数や老化など、話題にのぼることが多くなりました。

それでも、意外と女性の中でも、卵子がどんなものか、どんな役割があるのか、詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。あなたのお腹の中にある大切な卵子。正確な知識をもって、将来にも備えていきたいものです。

卵子の大もととなる「原子卵胞」は、まだお母さんのお腹の中にいる胎児のときに、一生分ができています。初潮を迎える一定年齢に達すると、卵胞(卵子を育てる袋)を刺激するホルモンが出て、卵胞は徐々に成長して大きくなります。この中で一番大きく成熟した卵胞の中の卵子が1個だけ、卵胞を突き破って外に飛び出します、これが「排卵」です。

このように、卵子のメカニズムは、ものすごく深いもの。女性として生まれた以上は、正しく理解しておきたいですよね。この卵子のもととなる「原始卵胞」は、年齢を重ねるにつれて減り続けていることも研究によってわかっています。

そして、妊娠を希望しない女性はもちろん、今は妊娠を避けたいけれど将来的には妊娠したい女性も、現代ではご自身の卵子の数を知ることができる時代になっていますので、少しご紹介します。

最近話題のAMH検査

最近耳にするようになった「AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査」とは、「卵子の残りの数」を予測する検査です。

将来的な妊娠希望がある女性は、今すぐ検査する必要はないと思うかもしれませんが、将来的な妊娠計画を立てる上でも、現在の体の状況を知ることは大事。

今は妊娠したくない女性であっても、自分の妊娠計画を考える上では、有益な情報となるからです。

もし、ここで「自分が思っているほどの数が残っていない・・・」とわかれば、これまでのライフ計画を早めに軌道修正することもできますよね。

「安全日」の目安を基礎体温ではかる!

さて、妊娠を希望しない女性なら、必ず行っておくべきことに「基礎体温の管理」があります。

基礎体温を測り、記録し続けることによって、ご自身の排卵日の目安にしたり、妊娠した場合にも早期に気づくことができます。

はじめに、基礎体温を測る婦人体温計の種類から、ご紹介します。


①体温計の種類

体温計には、実測式と予測式の二種類があり、手軽に計測できるのが「予測式」です。 実測式の場合には、測定時間が長くなりがちで、最大で5分ほどかかるものもあります。

一方、予測式だと数十秒で体温を「予測」してくれるので、忙しい朝でも手軽に計測できるというのはメリットがありますよね。 後述しますが、基礎体温は舌の下で測るのが基本。ですから、舌の下に5分も体温計を入れていたら疲れちゃいますし、ただでさえ眠い朝は、2度寝しちゃうという危険もありますね。ですので、婦人体温計として売られていて「基礎体温」の計測に推奨されている「予測式タイプ」の体温計を準備してください。


②正しい基礎体温の測り方

1) 基礎体温は目覚めた直後に測るのがベスト >基礎体温は、安静にした状態で、毎日同じタイミングで測ることが大事です。

そのため、測定するのは「朝、目覚めた直後」が最適という説が有力。 目覚めたらなるべくベッドから動かずに、安静にしたまま計る必要があるため、ベッドサイドに婦人体温計を置いておくと便利です。


2) 寝たまま、口の中の温度を測定 婦人体温計の多くは、口にくわえて体温を測定するよう推奨されています。

計測中は体温計を舌の下に挟みこみ、測定が終わるまでは安静にしましょう。 今日は口、明日は脇・・・などと測定場所を日によって変えてしまうと、正しい基礎体温が測れなくなるのでご注意ください。


3) 測った体温は毎日記録 測った体温は毎日しっかりと記録することで、はじめて「データ」になります。ただ測っておしまいではなく、記録をとらなければ意味がありません。

通常の日記に体温を記しておく方法でも構いませんし、最近では体温計と連動してアプリで管理できるツールもあります。 自分が一番忘れずに続けられる方法を見つけて、キチンと記録をつけ続けましょう。 このときに、その日の体調や気分も一緒にメモすると、後で見返したときにさらに有益なデータになります。


③もし起床時間がズレたら?

基礎体温をつけている女性にありがちなお悩みが、「週末は起きるのが遅いんだけど、それでも測定したほうがいい?」というものがあります。

以前、産婦人科の先生に聞いたところ、起床時間がズレたとしても基礎体温は「朝起きてスグ」を目安に、毎日計測し続けたほうがいいとのこと。 記録をとるときに「今日は起床時間が●時だった」などとメモ書きを添えておくと、わかりやすくなります。

また、基礎体温を記録することで、自分の体のバイオリズムを知る手がかりにできます。

女性の基礎体温の変化幅は、ほぼ0.3~0.5度程度ですから、安静にしていないとスグに上がってしまうほどの変化。そのため、安静にした状態にして毎日同じようなタイミングで測る必要があります。これから基礎体温表をつけ始める人は、注意してくださいね。


④こんな基礎体温の測定方法はNG!


NG 1) 体温計がベッドから出て取りに行く場所にある 基礎体温はほんの些細な動きで変わってしまうので、必ず体温計は枕元に。 なるべく動かずに取れる場所に常備しておくことが大事です。


NG 2) 「よくわからないから」と何度も測る

正確な基礎体温を測れるタイミングは、1日1回のみ。 もしも、測定に失敗してしまったとしても測り直しは必要ありません。 起きている時間が長くなるほど体温は上がりますし、再測定のために体を動かすために温度が上がりがち。 測定に失敗してしまったとしても、その日の朝イチの体温を記録し、「もしかして測定失敗?」などとメモ書きしておきましょう。


NG 3) 普通の体温計を使う

基礎体温を測ろうとするなら、婦人体温計を使わなくては正しい数値がとれません。 風邪をひいたときに熱を測る一般的な体温計では代用不可。 その理由は、普通の体温計では0.3~0.5度の細かい温度変化が測定できないからです。 「毎朝、36.8度だからこれを記録しておけばいいよね」と思っても、変化するのは0.1より小さな値。普通の体温計では1ヶ月間の体温の変化がわからなくなってしまうのです。 必ず婦人体温計を使ってください。

記録した基礎体温の見方

基礎体温は、最低でも3ヶ月は続けないと傾向を掴み取るのは難しいとされています。 3ヶ月間、ずっと記録し続けてこそやっと、ご自身の排卵や体温の傾向が読み取れるようになります。

一般的に、記録した体温表は「低温期」と「高温期」に分かれています。基礎体温表からはこの差を読み取ることで、妊娠しやすい時期やしにくい時期を推測することができます。


①低温期の意味 一般的に、生理が始まるときに体温が下がる「低温期」に入り、生理が終わった後もしばらく続くとされています。そして、排卵を境に体温が上がる「高温期」に入り始め、次の生理が始まるときに「低温期」になります。

つまり、低温期と高温期が周期として訪れていれば、妊娠はしていないということ。 ちなみに、生理周期の数え方は、生理が始まった日を「1日目」として数え、次の生理が始まった日にリセットされて再び「1日目」となります。 「1日目」を生理開始翌日から数え始める人もいるようですので、間違えないで覚えておいてくださいね。


②高温期の意味 妊娠すると、高温期が続き、低温期に戻ることはないという説が一般的です。

ですが、基礎体温の周期も個人差があり、「高温期が続いている!妊娠したかも!?」と思っても、妊娠していない場合もあり、一概には言えません。

基本的には、高温期が16~20日以上続くと、妊娠している可能性が高いと言われています。

生理不順の人は排卵の有無を見極めることも可能

生理周期が一定ではない女性は、いつ排卵しているのか、実際に排卵が起きているのかなど不安も多いですよね。 基礎体温をつけることで、排卵が起きているかを見極める目安にもできます。

もしも、体温の変化が一定ではなくグラフがガタガタになるようであれば、カラダに何らかの異常が起きている可能性も。 早めに専門医を受診するようにしてください。

基礎体温さえつけていれば避妊できる!?

「ちゃんと基礎体温さえつけていれば、妊娠する日がわかるから的確に避妊できる」という説を信じている人もいます。でも、排卵の前後以外は避妊しなくていいわけではなく、妊娠を希望しないならば適切な避妊行為が必要です。
「基礎体温をつけていれば避妊ができる」というのは間違いで、排卵や体調を把握する目安をもてるということに過ぎません。

妊娠を望まない人の避妊方法

現代では避妊方法の選択肢も非常に増えています。 例えば、一般的な方法として挙げられる「コンドーム」の他にも、以下のような方法がメジャーです。


・低用量ピル(OC)の服用 ・子宮内避妊用具(IUD)の使用


しかし、これらの避妊法では性感染症の予防まではできないので、妊娠の有無だけでなく感染症予防のためにもコンドームを使う方法が推奨されています。

妊娠しやすい時期はいつ?

最後に、「妊娠しやすい時期」というのも存在するのかをお伝えします。

ここまで読んだ読者の方ならピンときていらっしゃるかもしれませんね、妊娠しやすい時期は「排卵日の前後」です。 しかし、排卵日前後を狙って性行為をしても100%妊娠するわけではありません。妊娠のメカニズムは、数値だけで予測するほど、簡単なものではないのです。

それでも、強いて言うのであれば「妊娠しやすい時期」とは「排卵日の2日前からの3日間程度」と言うことができます。 ちなみに、卵子の寿命は約24時間。受精できる時間は約6~8時間というのが一般的な説になっています。

「今は妊娠したくない」という女性の中にも、「将来的には妊娠したい」という人は少なくないことと思います。妊娠を希望していてもしていなくても、まずは「基礎体温」を知ることから始めて、自分のバイオリズムを把握しておくと安心です。

「毎朝、体温を測るなんて面倒くさい!」と思うかもしれませんが、習慣にしてしまえば毎朝ほんの数分で終わります。まだ基礎体温をつける習慣がない女性は、ぜひ始めてみてくださいね。


※参考 排卵日から生理までが長い?基礎体温の正しい見方は? – イクシル

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Editor's Information

正しく理解を!「妊娠しにくい時期としやすい時期」は●●でわかる
山口 沙慧(やまぐち さえ)
美容・ファッションライター。
海外在住経験から日本と海外の美容事情にも精通している。
姿勢改善、骨盤、ココロのケアを得意とするヨガインストラクターとしても活動。年間に試すコスメの数は300を超える。