公開日:2017/05/16 最終更新日:2017/07/11

乳酸菌って何がいいの?すごい乳酸菌3種とその効果

乳酸菌というと腸内環境を整え、便秘に効果があるというイメージが強いかと思います。善玉菌である乳酸菌は腸内を酸性にすることで、腸の調子を整えてくれますが、他にどんな働きがあるのでしょうか?菌の種類と共にその効果をご紹介します。

体に良いことづくめ!乳酸菌の働き

腸内環境を整えて便秘を改善

ヨーグルトなどに入っていることでおなじみの乳酸菌。これは一つの種類の菌のみを指すのではなく、乳酸を作るために糖を分解する働きを持つ微生物全体のことを指しています。そのため乳酸菌とひとくくりにして呼んでいますが、200種類を超えるほどのバラエティに富んでいるのです。

ところで乳酸菌の主な働きというと、真っ先に浮かぶのは便秘に良いということではないでしょうか?実際に、善玉菌である乳酸菌が腸内に増えると、便秘だけではなく下痢にも効果があるといわれています。腸内環境を整えたいと思ったら、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やすことを心がけたいものです。

アレルギーにも効く?乳酸菌の効果

乳酸菌は腸内環境だけではなく、アレルギーの改善にも役立つとされています。人の体はウイルスや異物が入ってきた時に、それを除去するため免疫反応という仕組みが働きます。ところがウイルスなどを除けることが自分自身に影響を与え、花粉症の場合くしゃみや目のかゆみ、皮膚炎の場合肌がかぶれるなどといった症状が発生してしまいます。

乳酸菌を摂ると、アレルギーの原因物質に対抗するタンパク質の発生を抑えることにつながると言われています。アレルギー症状を引き起こす物質の発生を減らすことができるので、症状が緩和されるというわけです。

乳酸菌はIgEの生産を抑制する1型ヘルパーT細胞の働きを強め、IgEの生産を促進する2型ヘルパーT細胞の働きを弱めます。その結果、IgEの生産量は減少します。これにより、アレルギー症状を引き起こす化学伝達物質の放出量を減らすことに繋がるというわけです。実際に、乳酸菌含有食品や飲料を継続的に摂取し続けた結果、花粉症や通年性アレルギー、アトピー性皮膚炎の症状が緩和されたという報告があります。乳酸菌を効果的に摂取し、アレルギー症状を抑制しましょう。

引用:乳酸菌とアレルギーの関係

免疫バランスを整える働きもあり

病気にかかりにくくなる免疫力も、乳酸菌によってアップにつながるとされています。人の体内では、ウイルスなどの侵入を阻むリンパ球の一つ、ナチュラルキラー細胞=NK細胞が活発に働くことで免疫力を上げていますが、ストレスや生活習慣の乱れなどによって下がってしまうことも。

しかし腸内環境を整えるとナチュラルキラー細胞の効果も上がり、ウイルス退治だけではなく、がん細胞などにも働きかけると言われています。健康な体を保つためにも、乳酸菌を積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。

より効果を高めるための、乳酸菌の摂り方

引用:pakutaso

機能性ヨーグルトで乳酸菌を摂ろう

乳酸菌を摂るというと、やはりヨーグルトを食べることがポピュラーな方法と言えるでしょう。最近はどのような菌を使っているかを表示したヨーグルトも多いので、それぞれの機能を知った上で選択することができるのがありがたいですね。

ところで、普及品のヨーグルトを食べていてもあまり効果が感じられなかった人が、特定の菌が含まれた機能性ヨーグルトを食べたところ、便の質が改善したという例も。1つの商品で期待する効果が得られず、諦めている人も新たに機能性ヨーグルトを摂ってみてはいかがでしょうか。商品の評判を調べてみたり、色々食べ比べてみるのも良いかもしれません。

毎日乳酸菌を摂るためにこんな工夫を

ところで乳酸菌はヨーグルトだけではなく、漬物にも含まれています。ところが市販の漬物には調味液で漬物らしい味に仕上げ、乳酸発酵が充分に行われていないものも。そういった漬物を食べてもあまり効果が期待できないので、できれば手作りのぬか漬けでたっぷりと乳酸菌を摂りたいもの。

ぬか漬けというと手間がかかったり、臭いが強いイメージがあるかもしれませんが、最初からプラスチックのケースにぬか床が入っているものも売られており、そこに野菜を漬けるだけでぬか漬けができてしまいます。冷蔵庫で保存すれば臭いもほとんどなく、水気が増えてきたらぬかを足すだけ。想像よりも簡単に作れるので、ぜひ挑戦を。

他にもこんなに!乳酸菌を摂れる食品

ヨーグルト、漬物のほかにも、乳酸菌を含む食品があるので、それらも食卓に乗せることで乳酸菌効果が期待できます。まずはヨーグルトと同様乳を発酵させて作り、動物性乳酸菌を含むチーズ。生きた乳酸菌を摂るためには、ナチュラルチーズがお勧めです。乳酸菌によって発酵させる、発酵バターも良いでしょう。

植物性乳酸菌を含む食品では、日本の伝統的な調味料、味噌と醤油が挙げられます。これらは大豆に麹、塩を入れて、乳酸菌で発酵させている発酵食品です。しかし安いタイプだと大量生産するため、速成醸造法という方法を取って乳酸菌が減っているものも。できれば風味もよく乳酸菌が生きている、数年熟成させたものを選びましょう。

効果が高い菌はこれ!乳酸菌3種をご紹介

生きて腸にたどり着く、乳酸菌シロタ株

ロングセラー商品であるヤクルトはおなじみの存在かと思いますが、乳酸菌入り飲料だとご存知でしたか?ヤクルトには乳酸菌シロタ株という菌が入っており、この乳酸菌は消化液に強いタイプなので、生きて腸にたどり着くことができるという特徴を持っています。

乳酸菌によっては胃液などに弱く、腸まで到達できずに死んでしまうものもあるのが残念な点ですが、シロタ株は腸にしっかり届きます。そこで善玉菌を増やして腸内環境を改善してくれるので、より高い効果が期待できるというわけです。腸内の善玉菌が増えることで、消化をよくしたり、免疫力アップにもつながるかもしれません。

風邪を引きにくくなる、プラズマ乳酸菌

乳酸菌の中には免疫バランスに働きかけて、ウイルスによる感染を防ぐタイプがあります。正式名ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株という、プラズマ乳酸菌もその1つで、プラズマサイトイド樹状細胞を活性化してくれるのです。

この乳酸菌を摂ることで、風邪を引き起こすライノウイルスやコロナウイルス、インフルエンザウイルスなどから体を防御する働きが期待できるので、普段から風邪を引きやすい、免疫力が低いような気がすると感じている人には、このラクティス菌JCM5805株が強い味方になってくれそうですね。病気の予防のためにも、ぜひ積極的にとり入れてみましょう。

ピロリ菌を不活発化する、LG21乳酸菌

LG21乳酸菌はヨーグルトの商品名にもなっているので、耳にしたことがある人も多いことでしょう。正式名はラクトバチルス属ガセリ菌OLL2716株というこの乳酸菌は、胃酸に強いのが特徴。生きて腸まで到達するだけではなく、胃の中でピロリ菌の苦手な乳酸を生み出して、殺菌するという働きが期待されるのです。

ピロリ菌とは胃潰瘍や胃がんなどの疾患の原因になると言われている細菌で、胃粘膜に存在していますが、薬で除菌しないといつまでも生息し続けるというやっかいな存在。そんなピロリ菌の活動を抑えることができるのですから、検査でピロリ菌の存在が確認された人には朗報なのではないでしょうか。

同教授らは、ピロリ菌の感染者30人に対して試験を行いました。まずその30人に乳酸菌OLL2716株を含まないヨーグルト(1個90g)を1日2回、8週間連続で食べてもらい、その後乳酸菌OLL2716株を含むヨーグルト(1個90g・乳酸菌OLL2716株を10億個含む)を1日2回、8週間食べてもらいました。その結果、乳酸菌OLL2716株を含むヨーグルトを食べた後で、食べる前よりもピロリ菌の活動が抑制され、胃の炎症の改善が認められました。

引用:乳酸菌研究最前線

乳酸菌を毎日摂って、健康な日々を

  • 腸内環境を良くする以外の、乳酸菌の機能を知っておきましょう。
  • 乳酸菌を含む食品を、積極的に摂ることがお勧め。
  • 自分に合った機能性ヨーグルトを食べてみましょう。
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