公開日:2017/06/26 最終更新日:2017/06/27

美ヂカラをあげる! からだの内側からキレイをつくる、3つの赤い食材

私たちのからだは、これまで自分が口にしたものによって作られています。もちろん、お肌の細胞ひとつひとつも然り。ほんの少しだけ食事に気をつければ、未来のキレイが約束されます。今回はあなたの美ヂカラアップのお手伝いをしてくれる「赤い食材」をご紹介します!

真っ赤な「トマト」を食べるべし!

「リコピン」による美肌効果に期待!

トマトには「リコピン」という赤い色素が含まれています。リコピンには、新陳代謝アップによる美肌効果、シワやたるみの原因となる増えすぎた活性酸素の消去、脂肪細胞の増加防止などの働きがあるとされています。まだ熟していない赤みの薄いトマトよりも、真っ赤に完熟したトマトのほうがリコピンは豊富。また、品種によっても含有量に違いがあります。

野菜売り場ではじつに多種多様なトマトが並んでいますが、一般的に大玉トマトとして売られているものはピンク系といわれる品種。一方、深い赤色をしたミニトマトやトマト缶に使われている調理用品種のトマトは、赤系といわれる品種です。後者の赤系トマトのほうにより多くのリコピンが含まれています。

赤系トマトの栄養価が高い理由は?

ピンク系と赤系とで栄養価が違う理由は、太陽の光をどれだけ浴びて育っているかという点にあります。ピンク系のトマトは、支柱で茎を支えて畑にぎっしりと栽培されていることが多いうえに、完熟する前に収穫します。それに対して、赤系のトマトで、特にトマト缶やケチャップ、ジュース用に育てられているものは、露地で支柱を使わず栽培されています。地面に茎を広げ、夏の太陽の光を存分に浴びたトマトは、自然と真っ赤に熟し、栄養をたっぷりと含んでいるのです。

赤系トマトの栄養価は、ピンク系トマトと比較して、ベータカロチンやビタミンCはほぼ2倍、リコピンは3倍も多くなっているといわれています。また、収穫後すぐに栄養価が落ちないまま加工され、熱に強いリコピンが多く残ったまま摂取できるのもうれしいポイントです。

リコピンの吸収率をあげる食べ方は?

リコピンは油分と一緒に食べると吸収率がアップします。エクストラヴァージンオリーブオイルや、アマニ油など良質な油と合わせて調理するといいでしょう。調理法のポイントは、細胞壁を壊すこと。みじん切り、すりつぶし、加熱調理など、細胞壁が壊れるような調理法をとることでリコピンが細胞の外へ出され、体内に吸収されやすくなります。

すりつぶしたトマトを煮詰めてギュっと濃縮させたトマトソースにオリーブオイルをたらせば、無敵の一皿といえるでしょう。手軽な方法としては、毎朝一杯のトマトジュースがあげられます。また、牛乳も一緒に摂ることで、カルシウムが摂取できるだけでなく、乳脂肪分がリコピンの吸収を助ける役目を果たし、効率的な組み合わせになります。

キュートな「いちご」は、女子力アップに効果的

「アントシアニン」で、見つめたくなる瞳に

いちごの赤い色には、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」という成分が含まれています。アントシアニンというとブルーベリーの紫色をイメージされる方もいらっしゃるでしょう。同じアントシアニンでも色が異なるのは、酸性かアルカリ性かの違いによるもの。ブルーベリーと同様に、眼精疲労からの回復に効果的といわれています。

今はパソコンやスマホの使い過ぎなどで目がショボショボになっている方も少なくありませんね。瞳の美しさは顔全体の印象にも影響します。いちごパワーを注入して、クリアな美しい瞳を目指しましょう。その他にも、アントシアニンには、免疫力を高める効果や、老化の原因となる活性酸素を抑える効果があり、年齢を問わず是非覚えておきたい成分であるといえます。

葉酸をはじめ、女性には欠かせない栄養の宝庫

いちごの特徴的な成分のひとつに造血ビタミンともいわれる「葉酸」があります。フルーツのなかでは群を抜いて豊富。なお、葉酸は妊活中や妊娠初期の女性には欠かせない栄養素とのこと。心あたりがある方は、意識的にいちごを食べるようにするといいでしょう。

また、美肌には必須のビタミンCをはじめ、微量ミネラル類もバランスよく含まれています。食べる量の目安は1日10粒。これで1日あたりのビタミンCの必要量がまかなえるといわれています。いちご2粒分のビタミンCがレモン1個分に相当するとされる点を考えても、美肌にこだわる女性にはポイントの高い果物です。他にもビタミンCは、免疫機能を高める効果が注目されており、いつも元気に過ごせる身体をつくるために不可欠な栄養素です。

エラグ酸の助けで、アンチエイジング

いちごに含まれるエラグ酸とは、あまり聞きなれないかもしれませんが、ベリー類やナッツ類に多く含まれるポリフェノールの一種です。抗酸化作用に優れており、年齢を重ねるとともに避けられないお肌の老化を遅らせ、美肌を保つ効果があるとされています。また、美白成分として厚生労働省に正式に認可されている点を考えても、心強い成分であるといえます。

私たちの肌は、日々のストレスや紫外線にさらされることで活性酸素が発生し、ダメージを受けます。エラグ酸の抗酸化作用は、その活性酸素の排除の助けにもなり、アンチエイジングの重要な役割を担うとされているのです。いちごのエラグ酸の働きで、美ヂカラアップの効果をさらに期待したいところです。

美白をつくる、赤いサーモン

紫外線ダメージからお肌を守る「アスタキサンチン」

鮭(サーモン)の身が赤いのは「アスタキサンチン」という色素によるものです。あまり知られていませんが、元々鮭は白身の魚です。オキアミなどのプランクトンが赤い藻類を食べ、そのプランクトンを鮭が食べることで、鮭の筋肉中に赤い色素が溜め込まれるというわけです。

アスタキサンチンにも、リコピンやアントシアニンと同様、強い抗酸化力が備わっています。特に、紫外線によるお肌のダメージに最も効果を発揮するのだとか。化粧品やサプリメントでも見かけることが多い成分ですね。アンチエイジング以外にも、眼精疲労の回復や筋肉疲労に効果があるということが認められており、自然な笑顔の素敵女子になるには押さえておきたいところです。

おなかの中から温めて、健康美人に!

江戸時代の食物について書かれた「日用食かがみ」という書に、鮭について「中(うち)を温め気を壮(さかん)にす」と書かれています。おなかを温めて元気にする効果があるという意味で、鮭は胃腸が冷えやすく弱い人や体力が衰えている人へのおすすめ食材だったようです。現代では、身体を温める食材の条件として、冬が旬であること、寒い地方で収穫されること、色が暖色系であることがあげられていますが、魚の中でも鮭はまさにこの条件にあてはまっています。

女性にとっておなかの冷えは大敵ですね。免疫力がダウンするだけでなく、血流が悪くなりお肌もくすんでしまいます。先人の知恵を参考におなかの中から気力を高め、健康美人を目指したいですね。

秋鮭は高タンパク低脂肪のおすすめ食材

鮭の中でも北海道の秋鮭は、特に高タンパク低脂肪でヘルシーな食材だといわれています。豚肉や牛肉にも負けないアミノ酸を含みながらも、低脂肪なのでカロリーは肉よりも低く、美肌だけでなく美ボディにも効果を期待したいところです。また、サプリメントで有名なEPAやDHAも多く含むことから、注目したい食材です。

春から夏にかけて、私たちの身体には知らず知らずに疲労が蓄積してきます。疲れを、秋から冬に持ち越さないようにするために、アスタキサンチンをはじめとするさまざまな栄養素を含み、美ヂカラアップの助けになる秋鮭を積極的に摂取したいものです。一歩前を進むキレイ女子になるために、スーパーのお魚売り場もチェックする習慣をつけましょう!

赤い食材で、未来のキレイ貯金を!

トマトのリコピン、いちごのアントシアニン、サーモンのアスタキサンチン。これらの赤い食材には、からだの内側からキレイをつくってくれる力が備わっています。上手に食事に取り入れて、未来のキレイ貯金をしていきましょう。

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Editor's Information

美ヂカラをあげる! からだの内側からキレイをつくる、3つの赤い食材
タナカ トウコ(たなか とうこ)
約16年の広告会社勤務を経てフリーランスに。“食”を軸にしてあらゆるコトを請け負う。
自身の経験から食と心とからだのメカニズムに興味を持ち、野菜や東洋医学の世界を探求。
“食とライフスタイル”“QOL(Quality of Life)”について、時にはマジメに時には脱力気味に考えている。モットーは「かわいく、たのしく、おいしく、ヘルシー」。

保有資格は、野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザー、漢方カウンセラー、養生薬膳アドバイザー等。著作に「毎日おいしいトマトレシピ」「旬野菜のちから−薬膳の知恵から−」等がある。